権力と「男女関係」がからみつく金正恩王朝の内幕
「6カ国協議は死んだ」
北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射実験の「成功」が関係各国の衝撃を呼ぶ中、それを待ち構えていたかのように、北朝鮮の外交エリートが北京で開かれている国際会議でこう言い放った。
発言の主は、北朝鮮外務省のチェ・ソンヒ米州局副局長。北朝鮮の核問題を巡る6か国協議参加国による「北東アジア協力対話(NEACD)」で22日、対話への望みにトドメを刺すかのように冷たく言ったのだ。
人妻を強奪
チェ氏は2003年8月に6カ国協議が始まった当初から、外務省の「核タスクフォース」のメンバーとして関わっていた。通訳として、会議に参加したこともある。その横顔について、北朝鮮事情通が語る。