1日に3人射殺、7人を自殺させた「金正恩の忠臣」が辿る末路

1961年から1989年までベルリンを東西に分断していたベルリンの壁。社会主義体制を嫌い西ドイツに逃げようとする人を食い止めるべく建設されたが、完成後も壁を越えて西ベルリンに逃げようとする人は依然として存在した。

壁を越えようとした5000人のうち、国境警備隊に撃たれて亡くなった人の数は、確認されただけでも140人。実際はその何倍とも言われている。ドイツ統一後、責任者や命令に従って発砲した兵士の一部は起訴され、有罪判決を受けた。

それから30年。北朝鮮では未だにベルリンの壁と同様の悲劇が起き続けている。北朝鮮当局は脱北を試みて失敗した人に対し、過酷な刑罰を与えている。

(参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態

当局は、捕まって強制送還された人々を処刑することはないのだが、国境警備隊は脱北阻止のため、川を越えようとしている人を捕捉したら発砲するよう命令を受けているとされる。先月末にも、国境の川を越えて脱北しようとした3人が、国境警備隊に射殺される事件が起きた。