北朝鮮で女性兵士の「爆炎死」が相次ぐ…金正恩政権は警報を無視
北朝鮮全域が記録的な猛暑、韓国語でいう「爆炎(ポギョム)」に見舞われ、建設現場や農村で動員された朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の女性兵士や住民が相次いで倒れ、死亡する事故が続発している。
だが金正恩政権は工期遵守を最優先し、当局の警報を無視して強制労働を強行。栄養状態が悪化する住民や女性兵士が“爆炎死”の犠牲者となっている。
(参考記事:大雨に猛暑で深刻な北朝鮮のジャガイモ不作、収穫放棄地も)
7月初旬、平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)市の建設現場では、スコップ作業をしていた女性兵士が突然倒れ、そのまま死亡した。
現場を目撃した軍人家族からは「息子を軍に送りたくない」と嘆く声が漏れる。北朝鮮は現在、「社会主義大建設突撃戦」と称する全国規模の建設事業を進めており、女性兵士や主婦までもが動員される状況だ。炎天下での長時間作業が常態化し、死亡事故は増加の一途をたどっている。
当局指示を無視
農村も深刻だ。
