【写真】美人女優ピョン・ミヒャンの公開処刑で幕を閉じた「禁断の映画」摘発の内幕

彼が手掛けたのは骨董品ビジネスだった。北朝鮮国内にある骨董品を輸出し、莫大な利益を稼ぎ出した。その実績を保衛司令部の司令官に買われ、副社長の座に登りつめた。一般国民は持つことすら許されない乗用車、それも高級外車のアウディを3台も所有。移動の際には、柔道やテコンドーの有段者からなる8人のボディガードを帯同した。常に10万ドル以上の現金を持ち歩いていたからだ。高麗ホテルなどの高級ホテルには、彼の専用ルームがあるほどだった。

人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真

軍高官の父を持ち、金正日総書記の義弟である張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党中央委員会部長、保衛司令官、保衛部(秘密警察)参謀長など強力過ぎるコネを持った彼だったが、ある日突然、逮捕された。容疑はポルノ映画の制作だ。

1990年代末まではうまく行っていた彼の骨董品ビジネスだが、思わぬ障害にぶち当たった。ニセモノだ。骨董品が儲かると聞きつけた多くの人々が、先を争ってニセモノを作り、輸出しようとしたのだ。「北朝鮮の骨董品にはニセモノが多い」。そんな噂が立ち、骨董品が売れなくなってしまった。

人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真

そこで目をつけたのが、ポルノだったわけだ。

有名女優を多数出演させたポルノ映画を撮影し、海外に輸出して外貨を稼ぐというのが彼の計画だったようだ。撮影を依頼した相手はパク・ヒョク。1949年に公開された北朝鮮初の映画「わが故郷」でヒロイン役を務めた人民俳優兪敬愛(ユ・ギョンエ)と人民演出家朴学(パク・ハク)の息子で、演劇映画大学撮影学部を卒業して映画カメラマンとして活動していた。

そして主演したのは、1993年の映画「所属なき部隊」に出演し人気を集めた女優のピョン・ミヒャンだった。

人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真

(参考記事:【写真】【写真】北朝鮮の美人女優 ピョン・ミヒャン

かくして北朝鮮製のポルノ映画の海外初進出となったが、撮影地を隠して輸出したものの、しばらくして問題が発生した。