「この犬野郎、殺すなら殺せ」頑強に抵抗した北朝鮮女性たち

ちなみに、北朝鮮において行方不明者とは、単に消息不明であるというだけでなく、脱北した可能性のある人という扱いにされ、政治問題として扱われる。
(参考記事:北朝鮮が「国勢調査」で脱北者探し

さて、この書類だが、何らかの事情で期日までに提出できなかった。保衛指導員は地区班長2人を自分のオフィスに呼び出し、保衛部の指示に歯向かったとして、地面に正座させた。地区班長は「何の罪があって、罪人のように正座させるのか」を激しく抗議した。怒った保衛指導員は、2人に手錠をかけた。

これに激怒した2人は「この犬野郎、手錠を外せ」とわめきたてたものの、保衛指導員の人権侵害行為は1時間あまりにわたって続いた。

ようやく帰宅を許された地区班長2人は翌日、朝鮮労働党吉州郡委員会に、保衛指導員の人権侵害行為を信訴(告発)したが、もみ消されてしまった。2人はそれで引きがらず、平壌の朝鮮労働党中央委員会に信訴し、保衛指導員を解任に追い込んだという。