「この犬野郎、殺すなら殺せ」頑強に抵抗した北朝鮮女性たち

激怒した女性は、物音に気づいて外に出てきた夫と共に、安全員の胸ぐらを掴み、「なぜ老人を殴るのか」と掴みかかった。もみ合っているうちに、安全員の制服の袖が破けてしまった。

近隣住民が見守る中で、顔に泥を塗られた安全員は2人を逮捕、4ヶ月の労働鍛錬刑(懲役刑)の判決が下された。それを聞いた住民は「国の法律を乱用している」と安全員のやり方を非難している。威厳を保たなければならない安全員だが、今回の件で、地域住民から鼻で笑われる存在になったことだろう。

さらに、核実験場があったことで知られる咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)からは、安全員より恐れられている保衛員(秘密警察)と地域の女性とのトラブルの話が伝わってきた。

事件が起きたのは今年1月中旬。郡内の紅繍里(ホンスリ)で、保衛部の指導員が地区班長(村長)の女性を訪ね、住民台帳と行方不明者の書類を作成して提出するように指示した。