北朝鮮「陸の孤島」での凄惨な死…金与正が処理した某事件

北朝鮮では重罪とされる金(ゴールド)の密輸。昨年、両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)では、58キロもの金の密輸事件が摘発され、密輸業者、国境警備隊の副小隊長、中隊の保衛指導員ら7人が逮捕された。

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いずれもその後に処刑されたようだが、その家族とて無事ではいられず、「陸の孤島」とも言える山奥の農村や炭鉱に追放された。

米政府系のラジオ・フリー・アジアが5月、北朝鮮の幹部の証言として報じたところでは、処刑も追放も金正恩総書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が指揮したという。
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現地のデイリーNK内部情報筋が、彼らのその後について伝えている。

国家保衛省(秘密警察)が実態調査を行ったところ、7割が追放先の生活に適応できずに餓死したという。追放先は明らかにされていないが、想像を絶する生活環境であることに違いない。
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生き残った残りの3割はあちこちを転々として暮らしており、生きているのか死んでいるのかもわからないという。追放先よりさらに山奥に入って自給自足の生活を営んでいるか、あるいは追放先から逃げ出して、仕事のある都会に紛れ込んだのだろう。
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報告を受けた朝鮮労働党は「教養(教育)して罪を洗い流してやり、再び革命の隊伍に加えてやろうとしたのに、恩知らずな連中」だと批判、全国に指名手配令を出して、見つけ次第、追放先に連れ戻し、「親や家族とは関係なく本人が頑張れば罪を問わない」との思想を流し込めと命じたとのことだ。

しかし、そもそも追放されたのは、罪を犯した本人ではなく、何の罪もないその家族だ。つまり、連座制が適用されているわけだが、近代法治国家では一部の例外を除き葬り去られたやり方だ。

先祖が何をしていたかによって、子孫の身分が決まってしまうという前近代的な身分制度が存在する北朝鮮では、罪を犯した本人のみならず、家族全員が犯罪者扱いされるのだ。
(参考記事:【徹底解説】北朝鮮の身分制度「出身成分」「社会成分」「階層」

手配令が下され、親戚から聞き取りを行うなどしているものの、足取りはつかめていない。

当局は、家族を処刑し、家を奪い、山奥に追いやったというのに、親戚に対して「自主すれば助けてやる、これは党の配慮であり愛である」などと伝えるように命じたという話を聞きつけた地域住民は、こう言って鼻で笑っているという。

「今の社会で誰が法を破らずに生きていけるのか」
「楽な暮らしをさせてくれればこんなことが起きようか」
「すべては国の過ちだ」

一方、逃げ出した人々の運命については、コロナ鎖国で誰もが生活が苦しい中で、到底生き残れないだろうと見ているとのことだ。