北朝鮮「陸の孤島」で響き渡る悲鳴…飢えた市民の禁断の行為

中国との国境に接する北朝鮮の慈江道(チャガンド)は「先軍革命特区」に指定されている。金正恩総書記ら最高指導者の特閣(別荘)や、彼らの業績の記録を保存しているアーカイブがあるなど、政治的に重要な地域だからだ。

また軍需工場が多いことから、他の地域からの出入りが非常に厳しく制限されている。政治的に作られた「陸の孤島」でもあるわけだ。

それだけあって、他の地域では絶えて久しい国による食糧配給が曲がりなりにも続けられてきた。大飢饉「苦難の行軍」に襲われる前の、社会主義計画経済が維持されていたころの北朝鮮が残っていたようなところだ。

大勢が押し寄せ

ところが、昨年1月からのコロナ鎖国による影響は、慈江道に深刻な打撃を与えた。