北朝鮮人民を震え上がらせた連続猟奇殺人鬼パク・ミョンシク
数日後。占い師が告げた助かる方法とは、人間の肝臓を食べるというものだった。それも、肝臓の持ち主が若ければ若いほどいいという。
占い師のお告げを真に受けた小心者のパクは悩みに悩んだ。死にたくはないが、人をどう殺せばいいのか見当もつかなかった。しかし、そうこうしているうちに病状は悪化していった。
「どうせ死ぬのだから、占い師に言われたことを試してから死のう」
そう思ったパクは、獲物を物色し始めた。農場には毎年春と秋に都会から高等中学校(中学高校)の生徒たちが支援にやって来る。彼らは2〜3人1組となって、1ヶ月弱から2ヶ月ほど農民の家に住み込んで農作業を手伝う。
明るいうちに生徒が泊まり込んでいる家を確認したパクは、午後11時ごろになってから、疲労困憊して寝静まっているある男子生徒の口を手で塞ぎ、凶器を振り下ろした。